3C分析とKSF(Key Success Factor)

3C分析 マーケティングフレームワーク

3C分析はマーケティングというよりも経営戦略の基本のフレームワークですが、BtoB向けマーケティングでも非常に重要な観点です。

4P(マーケティングミックス)同様、基本中の基本すぎてあまり意識しない人も多いかもしれませんが、担当になった商材やサービスのマーケティング戦略を考える上で最初に分析すべき内容の一つ。

マーケティングの4Pとの対で使われる4Cとはまた「C」の意味が似ているようで違うので混乱しがちですが、3Cと言われたらCustomer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)とすぐ出てくるように身に着けておきたいものです。

3C分析とは

3C分析について

3C分析は、最初に書いた通りCustomer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの利害関係者の視点を考えるフレームワークです。

この3つのCが描く3角形は「戦略的三角関係(strategic triangle)」と呼ばれており、特にCustomer(顧客)が一番上に描かれることが多いです。戦略を考える上でまず重要な点はCustomer(顧客)の視点であり、最初に分析する要素であると考えられています。

このCustomer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の視点を分析した結果として、
KSF(Key Success Factor:成功要因)を見つけることが3C分析の主な目的です。

【事例】このブログの3C分析

例えば本ブログを例に3C分析を行いKSFを考えてみると以下のような感じになります。

1. Customer (顧客=読者)

  • BtoBマーケティングに興味がある読者層は通常、マーケティング担当者、デジタルマーケティング担当者、営業担当者、経営者など多岐にわたります。
  • 読者の共通のニーズは、BtoBマーケティングにおける実用的な情報、トレンド、ベストプラクティス、成功事例などを求めています。
  • 顧客(読者)数としては、大きな市場ではないが、初期の目標PVとして月数千~1万PVレベルに達するとある程度読者層への認知が増えてきそうだ。

2. Competitor(競合=競合ブログ)

  • 競合のブログはBtoBマーケティングにおける同じようなトピックをカバーし、競合は激しい。
  • 競合ブログには一部の有名なプレーヤーや専門家も含まれている。

3. Company (企業=自分のブログ)

  • 自分のブログは新しく始まるため、ブランド認知と読者拡充が課題。
  • ブログは信頼性のある情報源として認識される必要があるが今はまだ信頼性はないに等しい。

3C分析から想定できるKSF(Key Success Factor:成功要因)

あくまで仮設ですが、上記の3C分析の結果から、以下のようなKSFが導き出してみました。
このKSFに沿ってブログを運営していけば、徐々に読者が増えていく(本ブログの成功)かもしれません。

価値あるコンテンツ: 読者のニーズでに合わせた具体的な情報提供し、実践的な内容や洞察を提供。(BtoBマーケティング関わる内容に特化、雑多な内容は含めない)
差別化戦略: 他の競合ブログとの差別化を図り、独自の視点や専門知識を提供。例えば現役のBtoBマーケティング担当者、IT業界、女性、40代、育児中、過去に個人事業経営経験、ベンチャーでの事業立ち上げ経験という個による独自視点を入れるなど。
定期的な更新: コンスタントなコンテンツ更新を行い、読者の興味を維持する。(週に3記事目標など)
ブランディングと一貫性: アイキャッチやコンテンツ内画像のデザインの一貫性、視認性の向上を意識するなど。

【BtoB企業3C分析事例】Amazon Web Services(AWS)

イメージの参考までにBtoB向けの商品の事例も一つ。
Amazon Web Services(AWS)の3C分析とKSFの例です。これは実はChatGPTで出力したものなので、あまり深い内容ではありませんが、3C分析がどういったものかを理解するための参考例としては十分かと思います。
自社の3Cを考えるときも、ChatGPTの出力結果をベースにし、そこに自分の考察や分析を加えていくと効率が良いかもしれません。

1.Customer(顧客)
・AWSの主要な顧客は企業や開発者、スタートアップ、官公庁など多岐にわたります。
・顧客はクラウドコンピューティングリソースを必要とし、スケーラビリティ、セキュリティ、コスト効率性などの要求があります。

2.Competitor(競合)
・AWSの競合他社には、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)、IBM Cloud、Oracle Cloudなどが含まれます。
・競合他社も幅広いクラウドサービスを提供し、AWSと競り合っています。

3.Company(自社)
・AWSはAmazon.comの子会社として設立され、クラウドコンピューティング分野で世界的なリーダーとなりました。
・AWSは広範なクラウドサービスを提供し、インフラストラクチャ、データベース、AI/機械学習、セキュリティなど多くの領域で製品を提供しています。

上記3C分析の結果得られるKSFは以下。

KSF(Key Success Factor:成功要因
1.顧客中心のアプローチ: AWSは顧客の多様なニーズに合わせて幅広いサービスとソリューションを提供し、顧客満足度を高めます。顧客のフィードバックに敏感に対応し、新機能の追加や改善を行うことが重要です。
2.技術革新と多様性: AWSは技術の進化に対応し、新たなテクノロジーやトレンドに積極的に投資します。幅広いサービスとオプションを提供し、多くの業界および用途に適したソリューションを提供します。
3.競合力の維持: AWSは競合他社との比較で優れた性能、セキュリティ、価格設定を維持し、市場リーダーシップを確立します。競合分析を通じて市場の動向に適切に対応し、差別化ポイントを強化します。
4.パートナーシップとエコシステム: AWSは幅広いパートナーシップを築き、エコシステムを拡大します。パートナー企業と連携し、顧客に包括的なサービスを提供します。
5.セキュリティとコンプライアンス: セキュリティとコンプライアンスに対する強力なコミットメントを維持し、顧客のデータとシステムを保護します。セキュリティはAWSの信頼性の一部です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました